こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
我が家は、結婚してからずっと、共働きで暮らしてきました。
私が産休・育休中だった期間を除いては、一度も私の収入が途切れたことがなかったのです。
(産休・育休中には、雇用保険から手当が出ていますが、会社からの給与は出ていません)
ダブルインカムの場合、家計管理があいまいになりがちです。
失敗例として、我が家の家計管理についてお話します。
共働きの家計管理のあいまいさが、借金に気付けなかった原因
結婚当初、私と夫の口座からそれぞれ毎月支出する費用の配分を決めました。
だいたい、夫6:私4の割合で、収入比と支出比はどちらも同じくらいになるようにしました。
- 夫の口座 ⇒住宅ローン、光熱費などの公共料金、家のネット通信費、夫の携帯代
- 私の口座 ⇒ 食費、日用品、子どもにかかる費用(保育料・学童保育・習い事)、自分の携帯代
家計簿はつけていたけど、支出の記録に漏れがあった
私は、結婚してから今までずっと、家計簿をマメにつけてきました。
夫には、収入の記録のために給与明細を、出費の記録のためにレシートを渡してもらって記録していました。
夫の自己申告のみで、夫の口座の残高と突き合わせチェックなどはしていませんでした。
結婚したばかりの頃は、きちんともらっていた給与明細も、2016年頃には、お給料の金額だけを告げられるようになり、全然見せてもらっていませんでした。
今にして思えば、それがいけなかったんだなぁと思います。
こう念押ししていたけれど、実際には、借金して使っていたお金、借金の返済に当てていたお金は、私には隠されていました。
もちろん、家計簿には計上されていませんでした。
つまり、収入は正確だけど、支出は漏れが多々あったわけです。
その計算でいくと、当然、家計簿だけ見たらプラスになります。
私は、家計簿上のプラスを見て、「貯金できている」と思っていました。
共働きのダブルインカムがあれば、ちょっとやそっとの出費は許容範囲内だと思っていたのが、甘かったです…。
夫婦それぞれの銀行口座はノーチェック
夫婦お互いの銀行口座はそれぞれが管理していました。
家計簿上のプラスの金額と、お互いの銀行口座の残高が、イコールなのかどうか、確かめることはしていなかったのです。
家計簿上のプラスが、ふたりの口座のうちどちらに・いくら入っているかを確認せず、家計簿を信じていた…
私は、てっきり自分の口座内になければ、夫の方でプラスになっているんだろうと思っていました。
しかし、出費はザルで、あてにならなかったことに、借金が発覚して初めて気がついたのでした。
「信じる」という言葉に甘えて確認を怠った
正直、うちの夫に限って、家庭内でお金をごまかすことなど、ありえないと思っていました。
銀行口座のチェックをしなかったのも、必要性を感じなかったからです。
よくよく振り返ってみたら、なぜそんなにも信用できていたのか、今となっては分かりません。
長年一緒にいて、勝手に理解した気になっていただけでした。
信じる根拠なんてなくて、単なる思考停止だったのかな、と後悔しています。
本当に信用していたのなら、見せて困るものじゃないんだから、もっとぐいぐい言っても、よかったのかなぁ…。
「信じる」というと聞こえはいいし、それで何事もなくお互いにちゃんと管理できているのが理想です。
だけど、こうなってみて分かったのは、「自分の目で常々確認していないとダメだ」ってことでした。
夫が借金をした理由は、「夫に借金400万円作られた妻が語る、最もダメなお金の使い方。モノや思い出に残るお金の使い方をしよう。」をどうぞ。
借金を繰り返させないための家計管理の改善
二度とこのようなことが起こらないために、どう対策すればよいでしょうか。
目指すのは、家計簿の数字と銀行口座の残高が、完全にイコールになっている状態です。
いくら家計簿上でプラスになっていても、実態が伴っていないのであれば、意味がありません。
- 毎月1回(月末)…銀行通帳・クレカ明細を確認し、家計簿にない不審な出費がないかを確認
- 半年に1回(6月・12月)…家計簿の貯蓄額と各銀行口座の残高の突き合わせチェック
家計の状況を正確に把握しておくことが、必然的に、借金の再発防止につながります。
例えるなら、万引きを、防犯カメラの設置で抑制するような感覚です。
それでも万引きしようとする人はいるでしょうけど、すぐにバレると思えば、踏みとどまる手助けになるでしょう。
夫が勝手にお金を下ろせないように、夫名義の銀行口座のキャッシュカードは、私が預かっています。暗証番号も変えました。
クレジットカードも、私の所有しているカードの家族カードです。
夫が次に借金をしたら、離婚すると決めています。
夫には、妻に管理されないと正しく生きられなかったことを恥じて、退路を断って、心を入れ替えて頑張ってもらいたいと思っています。
西原理恵子のマンガに学ぶ、お金の価値観
夫の借金が発覚する前に、西原理恵子さんのマンガを読んだことがありました。
その時は、なんとも思っていなかったのに、あとから思い出して心に残っているキーワードをご紹介します。
どんなに真面目な旦那さんでも、壊れることはあるし、関係性がうまくいかないこともあります。
そのときに、女性のほうが、生活のこと・子どものことを考えて、選択肢が狭まってしまいがちです。
どんなことがあっても、自分の意志で自分の道を選べるように。自分の食い扶持は、自分で稼げ、というメッセージを感じます。
お金を稼ぐということは自由を得ることなのです。
この本を初めて読んだときは、
なんて思ってたなぁ。甘かった…。
西原さんは、お金がないということは、自分の意志でどこにもいけないってことだと、自分の母親や周囲の人達を見て、身にしみて分かっていたんですね。
自分の力で生きていける女の子になるために
「女の子」と自称するのはおこがましい年齢になっていますが、そんな瑣末なことはいっそ置いときましょう。
私はずっと仕事をしていますし、お金が稼げないわけではありません。
ですが、夫の収入と、家事・育児の協力と、家に大人がもう一人いるという安心感を失ってまで、離婚しようとは思えませんでした。
借金だけでなく、暴力などの他の問題もあったら、絶対に離婚していました。
でも、子どもたちにとっては良いパパだし、私が目の届かないところをカバーしてくれる、大きな存在だったから、家族を続けることにしました。
夫の裏切りは今でも許せないし、信頼していたからこそ悲しい気持ちは消えません。
ですが、家計管理に抜け道があったことは、私の甘さであり落ち度だったのです。
自分の責任を自覚するのは辛いことですが、受け入れることで前に進もうと思っています。
悲劇のヒロインぶりっこは卒業
夫の借金があっても、悲劇のヒロインぶりっこするのは卒業します。
そう思えるようになるまで、夫の借金発覚から1年以上かかりました。
今でも、なぜ気づかなかったんだろう、どうしてもっと早く話してくれなかったのか、などと自問してしまいます。
でも、自分は自分で楽しみを見つけて、少しでも前向きに、ひたむきに、生きていけるように努力します。
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