こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
あなたは、夫に裏切られても、夫を愛することができますか?
世の中には、過ちを許し、再び夫婦関係を築くことができる方もいらっしゃるでしょう。
でも、私は、夫の借金を受け入れられていません。
恨みがましくて、見苦しい姿だけど、これが家族に借金を作られた人間の本音なのです。
「借金したことを家族に言えないでいる」という方に、ぜひ読んでいただきたいです。
穏やかに見えるけれど、ふとした瞬間に怒りが再燃する
普段は、日常をつつがなく送っています。
夫とも、会話はあるし、一見仲の良い夫婦に見えるはず。
私は仕事が忙しいので、たびたび家事がおろそかに…それでも、夫は可能な限りサポートしてくれます。
洗濯は、夫のタスク。休日は、私が寝ていても、早起きして犬の散歩に行ってくれます。
ご飯も作ってくれるし、子どもの勉強も見てくれます。
家族という、ひとつのチームで見たら、夫の力は不可欠。私だけでは、親の役割を担いきれません。
子どもたちは、ふたりとも男の子。この先、父親にしか理解できないことも出てくるでしょう。
そう分かっているのに、まだ夫を許すことはできていません。
日常の、ふとした瞬間に、怒りや悲しみがフラッシュバックすることがあります。
旦那の借金を知って、思い出の持つ「色」が変わった
借金が発覚したのは、2017年の初め頃。
夫が初めて借金をしたのは2010年頃で、私が知るまで7年間も隠されていました。
いちばん辛かったのは、これまでの思い出の持つ色や意味が、すべて変わってしまったこと。
結婚生活には、幸せだった瞬間や、楽しかったこともたくさんありました。
ですが、そのひとつひとつが、純粋に「楽しかったな〜」と思えなくなったのです。
家族の写真が、借金に結びついてしまう
例えば、家族で旅行に行った時の写真を見たとき。
借金が分かる前は、無邪気に思い出を楽しめました。
それが、借金発覚後は、なんでも借金と結びつけて考えてしまうようになりました。
私に借金を隠していたくせに、なんでこんな笑顔でいられるんだろう…。
借金が始まった2010年は、次男が1歳になる頃。
だから、次男が生まれた時の写真には、借金をする前の夫が写っています。
私は、子育てに追われて、夫に表れた変化に気付かず、スルーしてしまっていたのではないか。
未然に防ぐ手段があったのではないか。
もっとちゃんと監視していればよかった…などとグルグル考えてしまいます。
夫が車を売ったのは、借金の返済に充てるためだった
借金発覚から半年くらい経ったある日、私と子どもたちが、車の前に立っている写真を見つけました。
2012年9月の日付でした。
その車は、我が家が以前所有していたもの。
その頃、中古車として売ったのです。手放す前に、記念に撮った写真でした。
私の脳内に電流が走ったように、一瞬にしてハッとしました。
5年もの時が流れて初めて気が付きました。
私はペーパードライバーなので、車をどうするかは、夫の一存に任せていました。
確かにその通りだと、素直に了承してしまいました。
車を購入したときは、私の貯金からも半分お金を出したのに、車を売った代金を、半分私に渡すことはありませんでした。
怒りで震えました。騙された、という思いでいっぱい。
こんなに時が流れても、何度でも傷つきます。
繰り返し、後悔して、自分を責めて、夫を責めます。
「車が好きだったのはあなたの方なのに、どうしたの?」と言えば、何かが変わったのかもしれません。
「奥さんに心配かけたくなかったんじゃないか」…他人の言葉に傷つく
借金発覚から間もない頃は、家庭の恥だと思って、他人に話せず、ふさぎこんで毎日泣いていました。
ですが、私は元来、心の中に物事を溜めておけない性格。
徐々に、人に話すようになりました。
「夫に借金されて、長年隠されていた」と話したときの反応は人それぞれ。
心の底から一緒に悲しんでくれて、怒ってくれる友達もいました。
一方で、夫ではなく私に責任があるかのようなことを言う人もいました。
年配の女性から言われた言葉が、今でも突き刺さっています。
アドバイスのつもりだったのでしょう。
でも、当の私がいちばん、そうしたらよかったと後悔しているのです。
それとも、今から過去に戻って、そのアドバイスを実行できるとでもいうのでしょうか。
相反することを言う人が、同時に存在します。
夫を操縦できない妻はダメ、ちゃんとしすぎててもダメ…。
相反する考えの人たちは、お互いに戦って、どっちか勝った方だけ私に意見してほしい。
ダブルスタンダードもいいところ。
夫に同情的な意見の人もいました。
でも、心配かけたとしても話さないと、何も解決できるわけないじゃないですか。
私は、その時々で自分なりのベストを尽くしてきたつもり。
間違えなかった道があるのだとしたら、本気で教えてほしい。
笑い飛ばされたときは、はらわたが煮えくり返りそうでした。
本当に好きだったからこそ、一度夫が死ねばいいと思った
家事も育児も協力的で、優しい夫のことが好きでした。
借金が分かる直前まで、本当に愛していたんです。
知人に「いい旦那さんだね」と言われたら、心の底から同意できました。
ですが、もうそんな無邪気な自分には戻れません。
もし、今、同じように夫を褒められても、素直にうなずけません。
口では「まあね〜」と言いながら、内心、モヤモヤしてしまいます。
私は、ずっと「夫に裏切られた」という気持ちを抱えたまま。
「自分のせいじゃない」と、「私にも責任があるんじゃないか」を、行ったり来たりしながら。
だから、これ以上嫌いになる前に、いっそ夫が死ねばいいと本気で思っていました。
そうすれば、過去のあれこれもキレイな思い出になって、憎まなくてすむのに。
夫が必要だという気持ちと、許せない感情が共存している
夫の協力のおかげで、我が家の日常がなんとかうまくいっている事実があります。
一方で、どれだけ家事や育児をやってくれても、借金はなかったことにはなりません。
そんなことくらいではチャラにしてやらないぞ、と言いたい気持ちも。
夫そのものが嫌いになったわけではないけれど、借金をした夫は嫌い。
そして、私に何も相談せず、長年隠し通してきたことも許せません。
2017年お正月の、夫の借金を暴いた時のやり取りを思い返すと、今も眠れなくなります。嘘をつき、怒鳴り、言い逃れ…。
罪を憎んで人を憎まず、という言葉があります。
私は、人間出来ていないので、そんな達観できないんです。
そんな日が来るのかはわからないけれど、そのとき、初めて、夫を許すことができたと言えそうです。
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