こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
長男は、学校に行けなくなってしまいました。
本人は、「お腹が痛いから学校に行けないだけで、不登校ではない」という認識でいます。
まだ学校に行けなくなってから、そう長くは経っていないのですが、何日くらい学校に行けなかったら「不登校」と呼ばれるのでしょうか?
この記事では、不登校の定義と、不登校の原因とみなされる7つの理由を解説します。
- 不登校の定義は、年間30日以上の欠席
- 不登校になる理由、7パターン
- どれかひとつではなく、どの理由も少しずつ関係している、複合型が増加中
不登校の定義は、年間30日以上の欠席
不登校の定義は、文部科学省が公表しています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるため、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの。
出典:文部科学省 不登校の現状に関する認識
30日ということは、だいたい1ヶ月くらいです。
長男は、学校に行かなくなってからまだ1週間程度です。
土日祝日を除いた、実質出席日数でいうと、6日間。
ただ、どんな不登校も、最初の1日の欠席があって、そこから始まっているはず。
きっと、欠席1日目には、30日間も学校に行けないとは、思っていなかったでしょう。
学校に行きたくても行けない状態は、明らかに健全ではありません。
不登校の数は年々増加。全国の小中学生約13万人が不登校
昨今、不登校の生徒数は、4年連続で増加しています。
2018年2月公表の「児童生徒の問題行動・不登校等調査」によると、全国の小中学生のうち、13万3683人が不登校となっています。(前年度より6.1%UP)
年齢が上がるほど、不登校者数も増える傾向で、中学3年生がいちばん多くなっています。
また、約半数の7万7000人程度が、90日を超える長期の不登校になっています。
13万人の不登校の子どもがいるということは、13万人分の悩みがあるということです。
それぞれが抱える悩みは、多様化しています。
不登校になる理由、7つのパターン
さらに、文部科学省では、不登校の理由を、大きく7つに分けて定義しています。
- いじめ、人間関係など、学校生活上の理由
- 遊びや非行による理由
- 無気力
- 不安などの情緒的混乱
- 意図的な拒否
- 学習障害(LD)・ADHD・アスペルガー症候群など、身体上の理由
- その他・複合的な理由
ひとつひとつ見ていきましょう。
いじめ、人間関係などの学校生活上の理由
我が子が不登校になったとき、真っ先に大人が思いつくのが、いじめや人間関係を理由にした不登校でしょう。
子ども同士のトラブルだけでなく、先生と相性が良くない、怖い先生がいる、などと言った理由も該当します。
短期的には悩みが深いけれど、原因がはっきりしているので、対処しやすいのが特徴です。
たとえば、クラス替えなどのタイミングで、原因となっている友達と離すなど…
周囲の配慮・援助があれば、徐々に登校できるようになっていく場合もあります。
遊びや非行による理由
遊びや非行に走るのは、小学生には少なく、中学生になると多くなる不登校理由です。
遅刻や早退を繰り返したり、無断欠席をして、徐々に不良の道に進んでいってしまうタイプ。
家庭に事情があるなど、家にいるのがつらくて、不良の仲間入りしてしまうケースも…。
無気力
不登校になる理由が、イマイチはっきりしないのが、無気力の特徴です。
なんとなく自分の将来に希望が持てない、挫折や失敗が怖いから挑戦することそのものを拒否する、人生が無意味な気がして、やる気や意欲が失われる…
理由がないので、長期化しやすく、対処法に困るものです。
かといって、周囲がどうしたらいいか分からず、放置しすぎてしまうと、そのまま引きこもりになってしまう可能性もあります。
不安などの情緒的混乱
本人に登校の意志があるにも関わらず、精神的に不安だったり、体の不調を訴えて、学校に行けなくなるタイプです。
長男は、友達とトラブルがあったわけでもなく、学校は嫌いじゃないというのに、お腹が痛いと言って学校に行けなくなりました。
不登校の原因がない・わからない場合の対処法を児童精神科医に聞いてみた【中学1年生男子】
朝、きちんと制服を着て、朝食を食べて準備しているものの、登校時間になると、「お腹が痛い」と言ってそのまま家にいます。
このままではいけない、学校に行かなくては…と思っているのかどうかは、定かではありません。
意図的な拒否
学校なんて意味がない、自分にはやりたいことがあるんだ、などと、明確な意思を持って登校を拒否するタイプです。
相応に頭がよく、精神的に早熟な子に多い傾向があります。
親が「学校なんて意味がない」という方針で、本人も影響を受けて、不登校になる場合もあります。
学習障害(LD)・ADHD・アスペルガー症候群など、身体上の理由
学習障害(LD)の子どもは、文字の読み書きや計算が不得意で、平均的な生徒に合わせた授業についていけなくなりやすいものです。
長男は、以前から、極端に勉強が苦手でした。
小学校1年生の夏休みに、全くひらがなが覚えられなくて、発達の検査を受けました。
その結果、発達障害(LD)と、ディスレクシア(識字障害)の傾向があると言われました。
詳しくは、発達障害・ディスレクシア傾向の長男。子育ての試練は勉強だけじゃないでも書いています。
中学生になると、定期テストなどで、よりいっそう成績が可視化されるようになります。
思春期で、人の目を気にするお年頃なので、比較されることに疲れてしまったのかもしれません。
うちの長男には当てはまりませんが、ADHDは注意欠如や多動症です。
授業中じっとしていられなかったり、空気を読まずに発言してしまうので、クラスで浮いてしまうことも。
誤解されやすく、周囲からの理解が得られにくいのです。
その他・複合的な理由
ここまでの不登校の理由を見ていると、どれかひとつではなく、どれも少しずつ関与している気がします。
そういった複合的な理由が、実はいちばん増えているのです。
たとえば、うちの長男の場合は、学習障害からくる勉強の困難さに、徐々に不安と無気力が募ってきて、それが腹痛という直接的な原因につながったのかもしれません。
まとめ|不登校の子、ひとりひとりに違った理由がある
不登校には、さまざまなケースがあります。
不登校の定義を知るのは、型に当てはめるためではなく、幅広い対処法を考えるため。
まずは、目の前の我が子が、何に傷ついて、どう悩んでいるのかを知るところから始まります。
とはいえ、親から見ると、ヤキモキすることも多々あります。
子どものことを思って、あの手この手を考えても、本人が無反応だったり、期待したような反応ではないと、がっかりしてしまうもの…。
それでも、子どものために試行錯誤する姿勢を見せることには、意味があると思っています。
私は、結論を急ぎたくなる気持ちを抑えて、じっくり取り組もうとしているところです。
- 不登校の定義は、年間30日以上の欠席
- 不登校になる理由、7パターン
- どれかひとつではなく、どの理由も少しずつ関係している、複合型が増加中
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子ども自身がいちばんつらい、と言う人もいるけど、ストレスが溜まるのは親も同じ。
私は自分の感情を我慢しません。不登校の子どもを持つ親のストレス。母親だってイライラする!我慢する必要はないに詳しく書いています。