- プロゲーマーになりたいけど、具体的にどうしたらいいんだろう?
- ゲームが学べる通信制高校が、どんなところなのか知りたい。
- 通信制高校って不登校の子も大丈夫なの?
我が家の長男(中2)は、不登校になって約1年。
親の私が焦る気持ちとは裏腹に、本人は学校に行く気はまったくない様子で、家でゲームばかりしています。
そんな長男は、プロゲーマーになりたいと夢を語るようになりました。
eスポーツコースのある通信制高校の存在を知って、少しずつ高校進学に希望が持てるように。
この記事では、不登校の長男と向き合う中で見つけた、通信制高校のeスポーツコースについて解説します。
その結果、志望度がさらに増し、本気でe-Sportsの道に進む決意を固めています。
ゲームなどの得意分野に特化した通信制高校は、不登校の子にとって魅力ですよ。
ゲームが学べる、通信制高校のeスポーツコース
ルネサンス高校のeスポーツコースは、2018年4月に開講したばかり。
高校がe-Sports専門のコースを開講するのは、日本で初めての試みです。
初年度の入学希望者は定員を大幅に超え、次の2019年度も定員の3倍以上となる大きな反響があり、全国各地から生徒たちが集まりました。
そのため、2019年4月には、eスポーツ専用の校舎を拡大・移転オープン。
ゲーミングPC・ゲーミングチェアが80台も完備されていて、西日本最大級クラスの設備です。
ゲームのためだけじゃなく、生きていく力を養うカリキュラム
ゲームの実技はもちろん、幅広く役立つスキルを身につけられるカリキュラムになっています。
ゲーム以外の分野に進んだとしても、きっと生きていく上で力になるはず。
- ネイティブ英会話
- メンタル&コミュニケーション授業
- Youtube動画編集・実況
- 計画力・論理的思考
- 一般向けe-Sports大会の企画・実行
e-Sportsの市場は海外の方が大きく、日本国内の大会で優勝したら世界大会に行く可能性もあるので、英会話は必須。
英語でゲームの会話ができる先生が指導しています。
また、団体戦ではチームプレイなので、コミュニケーション能力も必要。
メンタルトレーニングで、不利な場面になっても冷静に考える力を養います。
eスポーツ普及のために、小中学生向けの大会を企画することも。
eスポーツコースの時間割|通信制でも週2〜3日登校あり
こちらは、ルネサンス高校に資料請求したときにいただいた、eスポーツコースのカリキュラムイメージ。
通信制ではありますが、週2日は登校して、eスポーツの種目になっているゲームをプレイしたり、英会話などを集団で学びます。
また、自宅より整った環境でゲームの練習がしたい場合は、自由登校日にも設備を使えます。
みんなで集まってゲームしたい、勉強を教えてもらいたい、ただただ暇つぶし…なんでもOK。
私と長男が見学に行ったのは水曜日の午後でしたが、時間割で言うところの火曜日の授業をやっていて、eスポーツの実技と講義を見ることができました。
状況に応じて変更もあるようなので、ご参考まで。
ルネサンス高校は、通信制高校では実績のある大手
ルネサンス高校(通称:ルネ高)は、通信制高校として13年の実績があり、卒業生は全国に12,000人以上。
スクーリングの日数や頻度も、生徒ひとりひとりに合わせて組むことができます。
スポーツや、歌・ダンスなどの芸能活動に集中したいから…という理由で選んでいる子もいれば、ダブルスクールで専門学校に通っている子、事情があって社会人になってから学ぶ方もいます。
中学・高校で不登校になった子の受け入れも積極的。
人と関わるのが難しい子も、自分のペースで高校卒業できるのです。
ルネサンス高等学校|梅田のeスポーツキャンパスに行ってみた
実際に、ルネサンス高等学校のeスポーツキャンパスに見学に行ってきましたよ。
長男はまだ中2なので、オープンキャンパスではなく、普通の授業の日に参加させてもらいました。
お昼休みの時間帯に行ったら、みんなでワイワイおしゃべりしていて、いい雰囲気。
その後始まったeスポーツ実技の授業では、リーグ・オブ・レジェンドをプレイしていました。
リーグ・オブ・レジェンドは、ゲームのタイトル。
世界で最も賞金の高いゲームで、高校生が出場できる日本大会があるため、主力の教材として採用されています。
長男も、リーグ・オブ・レジェンドのルールを教えてもらって、チュートリアルから一緒にプレイさせてもらいましたよ。
次の授業は、ゲームについての講義でしたが、普通の高校のような堅苦しいものではなく、ゆるくて自由な雰囲気。
前の授業の延長で、まだリーグ・オブ・レジェンドをプレイし続けている子もいたけど、誰も注意せず放置でした(笑)
そのあとは、長男がプレイしているゲーム、フォートナイトの大阪大会で優勝した子たちがいて、少しお話することができました。
彼らは、次は全国大会に出場する予定だそうです。
長男にとっても大きな刺激になったようで、「同じゲームが好きな友達ができたら、話が弾むかも」と言っていました。
特殊なスキルが学べる通信制高校を選ぶときの注意点
eスポーツだけでなく、専門授業で通常の高校とは違うスキルが身につけられる通信制高校は他にもあります。
プログラミングやマンガ、ファッション、ネイル、音楽、ダンスなど…。
ですが、それだけで飛びつくのではなく、注意するべきこともあります。
- 専門授業だけでなく、通常の高校と同じように、勉強もしなくてはならない
- 中学校のように義務教育ではないので、提出物や課題などきちんとこなさないと卒業できない
- 自分のしたいゲームだけでなく、チームでやると決めたら他のゲームもプレイしないといけない
- 中学校の勉強は理解できている前提なので、それなりに勉強しておかないとキツい
長男は、Fortniteのプロゲーマーになりたいのですが、授業でリーグ・オブ・レジェンドをやるときはみんなでプレイする必要があります。
「自分はこれがしたいんだ!」という意志があってもいいけれど、場面によっては協調性も求められます。
きちんと卒業まで全うできるのか、今一度よく考えてほしいですね。
中学の不登校は不安要素だけど、通信制高校に賭けるしかない
正直、目先の中学校のことでいっぱいいっぱいで、高校のことまで考えたことがありませんでした。
ですが、このままでは、中学校にはもう行けないかもしれません。
親としては、本当は中学校にも行ってほしい…基礎的な教養は大切だし、学校行事や部活など、今しかできないことを経験してほしい。
だけど、本人がどうしても無理なら、期待しても仕方ないですよね。
その代わり、長男がやりたいと意欲を持っているゲームの世界で、なにか成し遂げられるようにサポートしたい。
ゲームを通じて達成感を味わったり、仲間と力を合わせて勝利したり…。
ですが、今の長男の様子を見ていると、家でもゲームだけをしているわけではなく、Youtubeを見てゴロゴロしている時間も結構長いので、本当にやっていけるのか不安もあります。
だけど、彼の心が少しでも動くなら、ゲームに賭けるしかないのです。
たとえ、プロゲーマーになれなかったとしても、彼の人生はまだ先が長いのだから。
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通信制高校の情報を発信されている、Re:high-schoolさんに寄稿させていただきました。
不登校について記事を書くと、TwitterなどのSNSで結構アドバイスをもらうのですが、そういうのは求めていません。
アドバイスの通りにいかないのが子育てなので…。