こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
犬を飼っていると、突然死を防ぐことができるという番組がありました。気になったので、それが本当なのか、科学的根拠はあるのかなどを調べました。
犬を飼うことで突然死を防ぐことができる?
たまたま子どもたちとテレビを見ていて、気になる情報がありました。
脳梗塞、心筋梗塞など、何の前触れもなく突然私たちを襲う可能性がある突然死。
しかし現在、突然死にまつわるさまざまな研究が行われており、最近の研究ではその予防の方法も明らかになってきている。
突然死と関係があると言われる、最新の研究結果に基づく「生活チェック」では、選んだ選択肢によって突然死のリスクが低いのか、それとも高いのかが分かるといいます。
皆さんはどちら…?
番組のテーマは「脳出血、心筋梗塞などの突然死を防ぐテクニック」ということでした。
芸能人の生活を追いかけて、生活習慣や食事など、何が良い行動で、何がリスクを増やす行動なのかを解説していました。
食生活がメインのように書かれていますが、突然死にならないために「犬を飼う」ことをかなり強くプッシュしていました。
犬を飼うことは心血管疾患や死亡リスクの低下につながる
本当なのかな? テレビだから大げさに言っているのかも、と思ったので、調べてみました。
犬を飼うことは、心血管疾患や死亡リスクの低下につながるという研究結果が出ています。
スウェーデンのウプサラ大学の博士課程での研究成果として、英科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表されました。
犬を飼うことは、心血管疾患等で突然死するリスクの低下と関連があると結論付けられました。
特に、一人暮らしの人の場合、効果が顕著です。犬を飼っている人・犬を飼っていない人を比べると、死亡リスクが33%低減され、中でも心血管疾患での死亡リスクは36%低減したそうです。
複数人の家族がいる世帯でも、犬を飼っていることでの恩恵はあり、死亡リスクは11%、心血管疾患での死亡リスクは15%低下したそうです。
この差は、犬でなくても家族のために生活することで、もともと死亡リスクが低かったとみなしてよいでしょう。
犬とのふれあいがオキシトシン・セロトニンを増やす
麻布大学動物応用科学科などの研究チームの、米科学誌「サイエンス」への発表によると、犬とのふれあいによって、双方にオキシトシン・セロトニンの分泌を促すという研究結果がでていました。
人間にとっても犬にとっても有益なのです。
人と犬がふれあうことで、「愛情ホルモン」であるオキシトシンの分泌が増えるという研究が発表された。犬などの動物を使った「動物介在療法」を、うつ病や認知症の改善、がん治療などで活用する動きが出てきた。
オキシトシンとは「愛情ホルモン」
オキシトシンとは、脳内に分泌される物質です。
もともと、母性の目覚めや愛着・親近感などの感情に関わる「愛情ホルモン」として知られていましたが、近年では母親・女性だけではないと認められています。
下記のような効果があります。
- 人への親近感、信頼感が増す
- ストレスが消えて幸福感を得られる
- 血圧の上昇を抑える
- 心臓の機能をよくする
- 長寿になる
犬と人が見つめ合ったり、触れ合ったりすることで、お互いにオキシトシンの分泌を促進しあい、愛情を生み出していたのです。
セロトニンとは「幸せホルモン」
セロトニンとは、人間の精神面に影響を与える神経伝達物質です。「幸せホルモン」ともいわれており、気分を安定化させる効果があります。
また、血圧、消化、体温などの身体的な機能もコントロールしています。夜に眠る・朝に目覚めるという一日の生活サイクルにも影響を与えます。
- 幸福を感じる
- 覚醒効果
- 姿勢が良くなる
- 痛みを和らげる
セロトニンが不足すると、ネガティブな思考になったり、内臓の働きや代謝が下がったりするため、欠かせないホルモンです。
セロトニンの分泌を促すことで、感情的にも社会的にも安定した生活ができます。
研究結果を裏付ける実体験
実際、犬を飼うことは、私の生活のクオリティを上げてくれています。犬のおかげで、人間らしい社会的な生活を送ることができているからです。
オキシトシンだとかセロトニンだとか、実生活で意識することはないけれど、こうした研究結果は、実体験を裏付けていると感じます。
- 朝・晩のお散歩で否応なく外出する
- 飼い主同士のコミュニケーション
- 自分が必要とされていること
朝・晩のお散歩で否応なく外出する
例えば、私が一人暮らしだったら、きっと休みの日は昼まで寝て、一歩も外に出ないで一日を過ごすでしょう。
でも、朝・晩の犬のお散歩があるので、遅くとも8時には起きなくてはいけません。(実際には、休日のお散歩は夫に任せて、私は寝ていますが…)
雨が降っていても、うちの犬はトイレを外でするので、散歩には必ず出かけます。全く運動をしない私でさえ、活動のレベルを上げざるを得ないのです。
犬のタイムスケジュールに合わせて動くので、自然と生活リズムが整い、健康的な暮らしができるのです。
飼い主同士のコミュニケーション
お散歩に行くと、他の飼い主と話す機会があります。犬がきっかけで、人と人も会話を交わすのです。
人間だけなら、話題もないし、会話が続かないこともありますが、犬がいるという共通項目のおかげで話が弾みます。
ただのお天気の話でさえ、お散歩に影響してくるので、会話に困ることはほとんどありません。
もし、会話が続かなくても、犬が帰りたがったらスッと去ることができるので、たいしたことはありません。相手もそれが失礼だとは考えません。
もし、一人暮らしで仕事もしていない、独居老人だったら、散歩のタイミング以外で人と接することはないでしょう。
生活にハリがなくなり、刺激が失われると、人間は一気に老化します。
自分が必要とされていること
犬は、人間がお世話をしないと生きていけません。
エサを与えて、予防接種やグルーミングなどの適切なケアをして、散歩に連れて行って…全部、人間が行動しなくては、犬は自分で何もできません。
人は、必要とされることで、生きている実感を得るものです。頼られている感覚が人を奮い立たせます。
「自分がやらなきゃ誰がやるんだ?」という気持ちは、社会的生活を営むのに大切な感情です。
家族がいない人が、犬を飼うことで死亡リスクを低減できるというのは、「自分がいないと生きていけない存在」のおかげで強くなれる、その裏付けではないでしょうか。
犬との生活は最高!
この記事を書きながら、まさに犬をなで回していました。
普段は何気なくなでていますが、「お~これでセロトニンが分泌されているのか~」と思った…なんてことは別になくて、単純に犬はかわいいです。
今は、私のひざに犬が乗っていて、あったかくて幸せです。信頼して体を預けてくれる感じがなんともいえません。
突然死が防げても、関係ないとしても、どちらにしても犬との生活は素晴らしいです。
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