こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
「信頼貯金」または「信頼残高」という言葉を知っていますか?
もともとは「7つの習慣」という本に書かれている言葉。
この記事では、信頼貯金とは何か、信頼貯金を増やすにはどうすればよいかを考えていきます。
信頼貯金を増やせば、周りの人からの評価が高まり、仕事もプライベートもどちらもうまくいくようになりますよ。
信頼貯金とは、人からの信頼を可視化したもの
銀行口座に、お金を預けていけば、残高が増えますよね。
それと同じで、他者からの信頼にも、貯金・借金があるという考え方。
貯金が多ければ、その分信頼を獲得できているということ。
当然のことながら、信頼貯金が多いほうが、周囲との関係性が良くなり、仕事もプライベートもスムーズに進むことでしょう。
「あなたのために」と動いてくれる人も現れるはず。
あの人が怒られないのはなぜ?
たとえば、こんな状況ってありますよね。
- 同じミスをしても、あの人はそんなに怒られないのに、私はなぜかすごく責められる
- アシスタントが、自分の仕事は手伝ってくれないのに、あの人の依頼なら快く受けている
- 自分の意見は聞き入れてもらえないのに、あの人の意見にはみんな耳を傾けている
もちろん、単純に嫌われているとか、機嫌が悪いとか、そういった理由かもしれません。
感情で態度を変えるのは大人げないことですが、人間ですのでどうしても割り切れない部分はあります。
しかし、「自分」と「あの人」の違いが、他にもあるとしたらどうでしょうか。
嫌われているのは、普段の仕事のスタイルのせいだとしたら?
それによって、信頼貯金の残高が減っている可能性があるかもしれません。
信頼貯金を増やす6つの行動
信頼貯金は、自分の日々の行動の結果。
努力次第で変えることができるのです。
つまり、後輩と同じミスをしても、私はそんなに怒られません。
アシスタントさんに無茶な依頼をしても、私のお願いなら、精一杯対応しようとしてくれるのです。
たまにミスをしても「シーアさんがミスるなんて珍しいですね(笑)」という反応です。
一方で、私と同じようなキャリアを持つ人でも、「怒られキャラ」で、周囲から厳しい目で見られている人もいます。
なぜそうなったのかな?と振り返ると、私が意識していたのはこの6つ。
- 相手が何を求めているのか理解しようと努力する
- 自分の気持ちや希望を、明確に発信する
- 誰かがやらないといけないなら、自分が動く
- 小さなことでも常に感謝の気持ちを伝える
- 約束を守り、嘘をつかない
- 失敗したときは、隠したりごまかさず、非を認めて謝る
「7つの習慣」を読んでおらず、聞いた言葉を元に考えたので、本に書いてあることとは違うかもしれません。
ですが、実体験をもとにしているので、より実践的な内容ですよ。
相手が何を求めているのか理解しようと努力する
仕事もプライベートも、相手があってこそのコミュニケーション。
それを踏まえずに行動すると、「自分はそんなつもりじゃなかった」とか「よかれと思ってやったのに」などと、独りよがりになりがち。
例えば、私が誰かに仕事を頼むときは、「納期に余裕を持つ」「その仕事に取り掛かるために必要な情報をすべて伝える」を心がけています。
依頼される側の気持ちになって考えたら、問題が予想できるはずです。
- 納期がタイトで、突然、今すぐやってくれと言われても困る
- 頼まれたことをやろうとしたら、情報が足りなくて、依頼者に確認しないと取り掛かれない
私は、そう思われる前に、先回りして問題をつぶしてから依頼します。
相手が求めていること・大事に思っていることを、理解して行動することで「この人は私のことをわかってくれてる」と感じてもらえるのです。
自分の気持ちや希望を、明確に発信する
相手にも他に抱えている仕事があるでしょうし、自分が早くしてほしいからと急かすのはワガママ。
ですが、自分の中では期限があるのに、「いつでもいいよ」と相手に判断を任せるのも無責任です。
例えば、営業に使う資料を、アシスタントに作成依頼するとします。
お客様先に持参しないといけないのに、アポイントの日までにできていないと問題ですよね。
「今日頼んだのだから、明日中には出来上がるだろう」などと、自己完結してはいけません。
「明後日のアポイントに持っていきたいのと、私もチェックしたいので、明日の15時までに仕上げて下さい」と、具体的に言わないとわからないのです。
例えば、その納期がタイトすぎる場合は、相談と調整が必要。
他の仕事を差し置いて、優先してほしい理由があるなら、その目的や緊急度を添えて依頼します。
ですが、基本的には、自分が今から取り掛かっても完成させられない仕事なら、誰かに頼んでも間に合わせるのは難しいと判断します。
小さなことでも常に感謝の気持ちを伝える
例えば、会社のプリンターのトナーが切れたとき、自ら交換してくれる人がいます。
用紙を切れたままにせず、補充するとか、ついでに誰かが印刷したものがあればその人に届けてあげるとか。
一方で、トナー切れや用紙切れに気づいていながら、他のプリンターで自分の分だけ印刷して、放置する人もいます。
FAXが届いているのに気づいても、自分宛てではないと分かると、FAX機に置き去りにする人もいます。
どれも、誰かがやらないといけないことです。
それを、「自分がやらなくても、誰かがやるだろう」ではなくて、「誰かがやらないといけないなら、自分がやろう」と、積極的に引き受ける側の人間でいたい。
自分自身がそうありたいですし、周囲の人がこういった行動をとっていたら、小さなことでも「ありがとう」と言葉にして伝えます。
善意でやってくれる、細々とした気遣いも、誰にも評価されていなければ、そのうち意義を感じなくなってしまう。
だから、「見ていてくれる人がいるんだ」と分かってもらいたくて、感謝の言葉は欠かさないように心がけています。
約束を守り、嘘をつかない
私の会社では、「いつまでにこの書類を提出」とか、「いつまでにこのリストに入力」などといった〆切物が多くあります。
世の中の一般的な企業は、多かれ少なかれ似たようなものでしょう。
それらの期限を、守る人・守らない人は、いつもだいたい同じ。
それが積み重なると「あの人はきっちり〆切を守ってくれる」「あの人はちっとも〆切を守らない」という印象が固定化してきます。
「書類を提出」「リストに入力」…やる側としては、それをやれば完了と思っているかもしれません。
しかし、バックオフィスでは「提出された書類をまとめてチェックして別の機関に送付する人」や、「すべての項目に入力されたリストをシステムに格納して分析する人」がいるのです。
抜け漏れがあれば、その人達が困ることになります。
うっかり忘れてしまったり、自分の都合だけで動いている人は、背景を理解していないのです。
相手がお客様でも、社内の人でも、〆切や約束は、守らなくてはなりません。
失敗したときは、隠したりごまかさず、非を認めて謝る
前述とつながりますが、万が一約束を破ってしまった場合、即座に「すみませんでした!」と謝るべき。
「でも」「だって」と言いたいことは多々あるでしょう。
ですが、言い訳をしても、相手の感情がプラスに動くことはありません。
本当は自分の遅刻なのに、「電車の遅延で、アポイントに遅れてしまった」などと嘘をついても、調べればバレること。
言い訳をしたり、他人や外的要因の責任にするのは、自分の価値を下げることに。
信頼貯金が貯まっている場合は、潔く謝罪すれば、ある程度許してもらえるもの。
「今度から気をつけてね」程度で済むことが多いです。
こういう時に許してもらえずネチネチ言われるとしたら、今回だけでなく前々から、あなたに対して言いたいこと・気になっていることがあったのかも…?
信頼残高を増やす行動は、自分自身に返ってくる
ひとつひとつは小さなこと。たいして時間もかかりません。
多少面倒に感じたとしても、それが自分の評価に繋がり、周囲から「あの人のために頑張りたい」と思ってもらえるのです。
日々の行動を見直し、少しずつでも心がけていけば、確実に周囲の目が変わってくるはず。
そういう人がいれば、本人も、より一層頑張る気持ちになりますよね。
周囲の人も、信頼貯金の多い人の言葉には、耳を傾けてくれやすいものだから。
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仕事が好きです。会社や一緒に働く仲間に恵まれています。
だからといって、残業してずっと会社にいるのは嫌。
バランスが取れているからこそ、両方大切にできるのです。