こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
中学1年生の長男が、不登校になりました。
不登校の原因はわからないし、「なぜ?」を突き詰めることも何も生み出さないと言われています。
だけど、あえて不登校の原因を考えるとしたら、長男が学習障害(LD)の傾向があり、勉強が苦手だからではないかと思います。
- 勉強についていけず、やる気を失う
- 他のみんなにできることが、自分はできないという劣等感
- どうせ自分は頑張ってもダメだ、と投げやりになる
- 努力が実らないので、自尊心が低くなる
- テストの結果で比較され、自信をなくす
- 進路が狭まり、自分の将来に期待できなくなる
この記事は、学習障害傾向のある長男に、不登校を克服してもらいたくて、私なりに考えた記録です。
まだ、不登校の真っ最中ですが、いつか、今の試行錯誤が未来につながったと思えるように…。
学習障害・ディスレクシアは、不登校の原因になりうる
長男は、以前から、極端に勉強が苦手でした。
小学校1年生の夏になっても、全くひらがなが覚えられなくて、当時の担任の先生の勧めで、発達の検査を受けました。
その結果、学習障害(LD)と、ディスレクシア(識字障害)の傾向があると言われました。
詳しくは、発達障害・ディスレクシア傾向の長男。子育ての試練は勉強だけじゃないでも書いています。
小学校よりも中学校に不登校が多い理由は、勉強のウェイトが増すから
【不登校の定義と7つの理由】何日登校しなかったら不登校?複合的な理由が増加中でも書いていますが、小学生よりも、中学生の方が、不登校が多くなっています。
さらには、中学生の中でも、3年生が不登校最多です。
学校には、勉強だけでなく、友達との交流や、各種行事があります。
小学校の頃は、どちらかというと、勉強よりも集団生活が優先です。
勉強ができなくても、スポーツが得意だったり、絵が上手、ピアノが弾ける、性格が優しいなどといった長所があれば、十分存在感があったはず。
ですが、中学生になり、定期テストなどで、よりいっそう成績で比較されるようになりました。
小学校の頃よりも、生徒個人の評価が、学力とイコールになっていきます。
各教科ごとに、異なる先生が授業を担当するので、それぞれやり方が違い、対応力も求められます。
だから、勉強以外の他の要素が占めるウェイトが小さくなっていき、相対的に学力が大きく関与してきます。
学習障害は、発達障害の種類のひとつ。混同している人も多い
学習障害は、発達障害のうちのほんの一種です。
発達障害の中には、自閉症・自閉スペクトラム障害(ASD)や、注意欠陥多動性障害(ADHD)など、様々なタイプがあります。
学習障害(LD)も、そのうちのひとつに過ぎません。
混同している方も多いようですし、ネットで「学習障害」を検索しているのに「発達障害」が検索結果に出てきたりします。
長男の場合、文字の読み書きや、学習の記憶など、特定の発達に偏りがあります。
話し言葉は普通ですし、コミュニケーション能力はあるので、友達とはうまくやっていけます。
ただ、本人の努力ではなく、能力の問題で、定型発達の子よりも勉強が苦手なのです。
自分の得意なスポーツを活かせない環境
長男は、小学校の頃、運動神経の良さで目立っていました。
走るのも速いし、スポーツテストでは、立ち幅跳びで学年1位を長い間キープ。
しかし、中学では、運動部に入らなかったため、活躍の場はあまりありません。
友達に誘われたようで、あまり活動のない文化部に入りました。
部活を選んだのは、長男自身。
「俺が決めたんやから、いいやん」と、受け入れませんでした。
もう、親の意見で動く年頃ではありません。
私から見ると、自分で自分の得意なことを手放してしまったように見えます。
親は、小さい頃のイメージのままで、スポーツが得意な子だと思っているけれど、実際には、部活で毎日走り込んでいる同級生たちには、とっくに追い抜かされているでしょう。
周囲から持たれているイメージとのギャップも、彼自身を苦しめているのかもしれません。
ちょうど不登校が始まった時期だったので、秋の最大の行事である、運動会も欠席してしまいました。
「お腹が痛いから学校に行けないだけで、不登校ではない」というプライド
長男は、基本的にマイペースなタイプですが、プライドが高い一面があります。
たとえば、個別授業を受けるために、支援学級に通っていた頃の話。
同じく支援学級に通っていた、身体に障害のある子と自分を比べて、「俺はあんなんじゃないのに」などと漏らしていました。
長男は、見た目には、障害があるようには見えないので、明らかに肢体に障害が分かる子と、自分は違うんだというプライドがあったようです。
だからというわけではありませんが、今も、こんなことを言います。
半月もの間、ずっとお腹が痛いというのは、明らかに心因性のものなのですが…。
このプライドがあるからこそ、自分が他の子よりも勉強ができないこと、不登校だということが、受け入れにくくて、よりいっそう悩みが深いのかもしれません。
公立小中学校で受けられる、学習障害の子への支援
昔と違って、発達障害・学習障害の認知度は上がっています。
クラスでも2〜3人は、何らかのハンディキャップを持っているといっても過言ではありません。
以前は、通常級か、特別支援学級か、どちらかの選択肢しかありませんでした。
でも、今は、公立の小中学校の通常級でも、学習障害の子が受けられる支援がいくつかあります。
- 周囲が気になって、集中できない子のために…テストを別室で個別実施
- 考えるのに時間がかかる子のために…テストの時間を延長
- 手先が不器用で細かい字が書けない子のために…プリントを拡大コピーして配布、ノートのマス目や行を大きめのもので対応
- 漢字が覚えられない・読めない子のために…テストやプリントにルビ(ふりがな)をふる
視力が落ちたら、メガネをかけますよね?
そのくらいの気軽さで、気軽に支援が受けられたら、学習障害の子も、勉強への苦手意識が軽くなります。
子どものタイプや困り事に合わせて、適切なやり方は異なります。
ひとりひとりに合ったサポートで、勉強へのハードルを多少でも下げられるように考えたいですね。
思春期は人の目を気にするお年頃…支援も一筋縄ではいかない
長男の場合、学校での学習支援は、本人が希望しませんでした。
特性だけ見ると、マイペース過ぎるので「テストの時間を延長」や、文字がマス目に収められないので「プリントの拡大コピー」ができればいいなと思っていました。
思春期のせいか、人と違うことをするのは嫌みたい。
友達に、「なんで?」とか「ズルい」と言われたらどうしよう…と、本人なりに思うところがあるようです。
でも、現時点ではそう思っていても、今後はわかりません。
もしかして、いつか自分が必要だと思ったら、支援を求めるときが来るかもしれない。
それに、実際には支援を受けていなくても、「こういう手段もあるんだ」という事実だけで、心強いものです。
親や先生が、「こんなやり方もあるよ」と提案してくれたことに対して、「自分が大切にされている」と感じていてくれたら嬉しい。
学習障害があっても、うまく共存しながら、勉強へのストレスを軽減していくしかなさそうです。
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