こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
手数料が高い投資信託と、安い投資信託、どちらがおトクだと思いますか?
投資信託の手数料のことを「信託報酬」といいます。
信託報酬が、いつ差し引かれるか、知っていますか?
この記事では、信託報酬がいつ、いくら引かれるのかを解説します。
投資のコストを削減するためにも、知っておいて損はないですよ!
投資信託はコストの低いものを選ぼう
投資信託は、コストの低いものを選ぶことをおすすめしています。
過去の運用成績や、資産額も重要ですが、信託報酬(=コスト)の高いファンドは、それだけで利益を目減りさせてしまいます。
運用パフォーマンスが良いファンドを買って、せっかく資産が増えても、手にすることができる利益が減ってしまったら、意味がないですよね。
信託報酬はいつ差し引かれるの?
ファンドのコストである信託報酬が、一体いつ引かれるかというと、実は毎日です。
厳密に言うと、投資信託の値段である「基準価格」が更新されたときに差し引かれています。
基準価格は、毎日更新されるため、信託報酬も毎日引かれるのです。
しかし、固定の金額ではなく、そのファンドの純資産に対するパーセンテージ(年率)で決まっています。
信託報酬が何%なのかは、「目論見書」などに記載されていますので、必ず投資する前に目を通して理解しておきましょう。
コストを計算してみよう。長期投資だとさらに重く感じる…
例えば、信託報酬が1%のファンドを購入するとします。
信託報酬は年率なので、1日当たりに換算すると、1/365%が毎日引かれます。
そのファンドを1万円分所有していれば、1年で100円、1日なら約0.27円です(=100円÷365)
仮に、信託報酬が0.5%のファンドだとしたら、このコストがちょうど半分になるわけです。
実際には、多少の誤差はでてきますので、だいたいのイメージとしてつかんで下さいね!
信託報酬を軽視してはいけない!確実に利益を食いつぶすコスト
信託報酬は、運用成績が上がっても下がっても、元本よりマイナスになっても、必ず発生するコストなのです。
例えば、銀行に預けた際にもらえる金利は、メガバンクでは0.001%程度です。
投資信託を買って引かれる信託報酬の方が、普通預金の金利よりずっと高いことがわかります。
この信託報酬をずっと払い続ける、それに見合う価値のあるファンドなのか、今一度考えて下さい。
なるべく、信託報酬の低いファンドを選ぼうという気持ちになるでしょう。
安易に1%などの高コストのファンドは買えないなと感じます。
運用報告書で、実際に引かれている信託報酬を確認しよう
実際いくら引かれているかは、運用報告書を見ないとわかりません。
試しに、私が投資しているセゾン投信のインデックスファンド「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の運用報告書を見てみましょう。
信託報酬は、年0.60%±0.02%です。
第10期(決算日:2016年12月12日)の運用報告書です。
このときは、信託報酬が年0.68%±0.03%でした。
これを見ると、1万口あたり63円引かれていることになります。
もし、この時、10万口保有していたら630円引かれているわけですね。
実際には、ひとまとめの金額を年1回引かれるのではなく、毎日少しずつ引かれていっています。
優良なファンドでは、それ以上に運用成績でプラスを生み出しているはず。
たとえ信託報酬が引かれても、目に見えて資産が減っているとは感じないでしょう。
少しでも、信託報酬が低いファンドで、ロスを少なく、かつ利益を大きくしたいですよね。
NISA・つみたてNISAでも信託報酬は引かれる
NISAや、つみたてNISAでは、利益に対して非課税です。
それでも、信託報酬は同じようにかかります。
つみたてNISAでは、金融庁が適格だと判断したファンドしか購入できません。
比較的、信託報酬が低いものが選定されています。
しかし、つみたてNISAだからといって、信託報酬はチャラになりません。
主婦やサラリーマンは投資に向いている!?
ネット上で投資信託の情報を探していると、高成績のファンドや、騰落率が良いファンドなど、様々なおすすめ記事があります。
つい、いいな~と思ってしまいますが、私はいつも、信託報酬をチェックするようにしています。
たいてい、自分の許容範囲よりも高いことが多くて、投資するには至らないことがほとんど。
そういった意味では、常に物の値段に敏感な主婦の方や、お仕事で経費削減について考えなければならない方は、投資に向いているといえます。
低コストのファンドでコツコツ積立投資しよう
私はまだ、投資を始めてから約半年程度です。
損をしたくないので、知らないことが多いのが怖くて、いろんなサイトや本で勉強しました。
100円~投資できるファンドも出てきていますし、大きな金額でなくても、チャレンジできますよ。
私は、セゾン投信の月2万円の積立投資からはじめました。
日々増えていくのが嬉しくて、自分の支えになっています。
投資に興味があって、やってみたいと思うけど、ちょっと怖い…という方もいるのではないでしょうか。
やってみたら「もっと早く始めればよかった!」と思うはずです。
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私が良いと思っている投資信託を、おすすめする記事を書いたりもしますが、あなたに合っているかどうかは分かりません。
結局のところ、どのファンドを買うかは、本人の考え方次第です。
おすすめファンドを買うとしても、正しく判断して決めましょう。
現行のNISAに加えて、2018年から始まる新制度「つみたてNISA」。
これらは、両方を保有することができません。
このたび、SBI証券の現行NISA口座から、セゾン投信のつみたてNISA口座に変更することにしました。