こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
老後のお金に不安を抱えていませんか?
「自分が定年するまでに、老後資金を貯めることができるのだろうか?」
「自分が60代になる頃、年金がいつから支給されるのか…」
「年金っていくらもらえるのかな?」などなど…。
非課税、つまり税金を払わずに老後資金を作ることができます。
この記事では、個人型確定拠出年金(iDeCo)について解説します。
老後資金を効率よく貯めるには
年金制度が破綻しかかっている今、老後の資産は自力で準備しないといけません。
子どもには頼りたくない、自活したいと思っても、お金がなければ頼らざるを得なくなります。
自分が定年する頃、年金がいつから支給されるのか、いくらもらえるのか…
受給開始年齢の引き上げや、支給額のカットの可能性もあります。
それらを考えると、自力で資金を準備しておいたほうが良いでしょう。
しかし、どうやって貯めるのが最も良い手段なのでしょうか。
現状選択しうる中で、最も効率がよく、かつ税制優遇が受けられる老後資金の貯め方は確定拠出年金です。
今回は、特に個人型確定拠出年金=iDeCo(イデコ)について解説します。
企業型確定拠出年金と違う点
企業型確定拠出年金は、勤め先の会社が加入していないと、自分が入りたいと思っても、入れません。
その点、iDeCoは、日本国民の20〜60歳なら、ほぼ全員加入できます。
※画像は公務員や専業主婦も「iDeCo(イデコ)」に入れるってホント?|たあんとからお借りしました。
2017年1月から、加入範囲が拡大され、公務員も専業主婦(第3号被保険者)も、加入することができるようになりました。
個人型確定拠出年金に加入できない人はごく一部
「ほぼ全員加入」と書きましたが、加入できないのはごく一部の方だけです。
国民年金を滞納している方や生活保護などで免除になっている方は、加入できないからです。
また、企業型確定拠出年金のある会社にお勤めで、会社がマッチング拠出制度を設けていなければ、加入できません。
私の会社は、マッチング拠出がないので、私は個人型には加入できないんです。
申込から開設までは3〜4ヶ月かかる
以前に、夫が7年も前に辞めた前職で加入していた企業型確定拠出年金を、個人型に移行させず、長年放置していた話を書きました。
その後、個人型の申し込みをしたにもかかわらず、5ヶ月経つ今も、まだ開設に至っていません。
夫の手続きの遅さはもちろん、給与天引にするために現会社に書類を書いてもらわないといけなかったり、一度書類に不備があって、返送されてくるなど、大変時間がかかっています。
ですので、今、iDeCoに少しでも興味がある方は、早い段階で書類だけでも取り寄せておくことをお勧めします。
とはいえ、さすがに5ヶ月はかかりすぎだろって思ってますけどね…
iDeCoは給与天引・直接支払いいずれも可能
会社に雇用されている、サラリーマンの方は、個人型確定拠出年金の掛金を、給与から天引きで拠出することが可能です。
会社は、社会保険や厚生年金などを、給与から天引した上で、従業員に支給していますよね。
確定拠出年金の掛金は、非課税。
給与天引にすることで、税金の計算などの処理も同時に行ってもらえて、年末調整にも加えてもらうことができるのです。
もし、給与天引でなく、給与を支給されてから自分でiDeCoの掛金を拠出したら、社会保障費が引かれた残りから出すことになります。
そのため、節税効果を得るには、自分で確定申告をしなくてはいけなくなります。
医療費控除など、他に確定申告しなくてはならない用件がある方以外は、できる限り、給与計算と同時に会社に処理してもらうとラクですよ。
夫の会社は、給与天引をしてくれなかったので、結局自分で確定申告することになりましたけどね…。
確定給付年金(DB)との兼ね合い
今回、iDeCoの手続きをする中で初めて知ったことですが、夫の会社は、確定給付年金(DB)に加入していました。
そのため、個人型で拠出できるのは、月1万2000円までとなります。
夫の会社では、ほとんどの従業員が、確定給付年金に入っていることを知らないそうです。
毎月いくら掛けているのか。定年後いくらもらえるのか。
それは退職金とは別なのか、それとも退職金の代わりとして支給されるのか。
現在、夫の会社に問合せ中ですが、まだ回答が得られていません。
老後資金の計画に影響してくるので、知っておきたいのですが…。
節税効果は絶大!
個人型(iDeCo)では、掛金として拠出した分、所得控除されるため、特に節税効果が大きくなります。
シミュレーションツールで試算してみて下さい。
夫は現在40歳なので、定年まではあと20年間となります。
20年間、毎月1万2000円を個人型確定拠出年金で拠出した場合、このような節税効果があります。
年間21,600円、定年までの20年間では432,000円の節税効果があります。
たとえ、掛金の運用で少しもプラスが出なかったとしても、これだけの税金がかからないで済む制度は他にはありません。
定期預金にするより、運用しよう
iDeCoでは、運用益も非課税になるという大きなメリットがあります。
ぜひ、株式を含むインデックスファンドなどで運用して下さい。
iDeCoの商品の中には、定期預金などもありますが、たいして増えません。
仮に、運用利率が3%だった場合の利益を試算してみましょう。
投資信託では、年利5~7%はそう難しくなく達成できる目標値です。
運用利率3%は、堅実な運用を心がけたとしても、妥当な感じ。
元本は、月1万2000円×12ヶ月×20年間=288万円です。
年間3%の利益を得ながら、複利で運用した場合、105万9624円の利益が得られる計算になります。
合計すると、393万9624円となり、定年後に受け取ることができます。
受け取り方は、「一時金として」「年金として」のどちらかが選べます。
その運用益が、もし特定・一般口座で普通に投資したものだとしたら、約20%の所得税が課せられることになります。
先程の運用益105万9624円に課税されるとしたら、所得税額は21万1925円となります。
非課税なので、本来なら払わなくてはいけない税金を払わなくてすみます。
iDeCoをやるならお早めに!
夫の場合、すでに40歳です。
考え方は人それぞれですが、どうやっても時間は巻き戻せません。
確定拠出年金は60歳までと決まっているので、あと20年の間にどれだけ老後資金を作れるか、勝負どころです。
しかも、会社に確定給付年金(DB)があるため、iDeCoで拠出できる上限が月1万2000円と少なめです。
前述のシミュレーションの運用益も含めた、約400万円が得られたとしても、老後資金としてそれだけでは心もとない…。
考えだしたらキリがありません。
ですので、今20代の若い方は、ぜひ今のうちから確定拠出年金にチャレンジしていただきたいなと思います。
運用で損失を出しても、値段が上がるまで保有しておくだけの時間があります。
非課税になるだけでもメリットがあるので、そうそう損にはなりません。
節税しながら老後資金を作れる制度を活かそう
老後資金って、先が見えない中で貯めないといけないので、不安が膨らみますよね。
ですが、適切に積立していけば、税制優遇を受けながら、有利に老後資金を作る助けになります。
順序としては、iDeCoだけで足りない資金を、NISAなど他の税優遇のある制度で備えていきましょう。
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日本経済の伸び率よりも、アメリカを中心とした先進国の経済の方が確実に伸び率が良いです。
確定拠出年金で投資先を選ぶときには、先進国株式を含むインデックスファンドも選ぶと良いでしょう。
老後資金って、具体的にいくらあれば、安心できるのでしょうか?
妻も厚生年金に加入している、共働き夫婦の場合は、かなり有利になります。
専業主婦の方は、年金以外の老後資金を考えなくては厳しくなっていくでしょう。
関係ないですが、ブログ更新をサボっていた理由は、夫婦で久々にドラクエ5をやり始めたら、ハマってしまったからです(笑)
このまま老後まで一緒に暮らすとしたら、定期的に昔のゲームをやりながら安上がりに過ごしていくでしょうね…。