こんにちは。シーアです。(@seer1118b)
インデックス投資は、まさにお金に働いてもらって、経済を回して、増やすやり方。
そんなインデックス投資を15年間続けてこられた有名ブロガー、水瀬ケンイチさんの本を紹介します。
お金は寝かせて増やしなさい 水瀬ケンイチ
リーマンショックなどの経済危機を乗り越えてきた著者が、着実にお金を増やす手法をまとめています。
この本を読めば、15年の実績に裏打ちされた、再現性の高い投資手法が学べます。
お金は寝かせて増やせる!
「お金は寝かせて増やしなさい」の著者の水瀬ケンイチさんは、インデックス投資ブロガーでは超有名人。
一貫して訴えてこられた、インデックス投資のメリットや、運用プロセス、アセットアロケーションの重要性などが詳しく書かれています。
初心者はもちろん、ある程度投資の経験がある方にもピッタリ。
相場が下がったときのメンタルや、売らずに保有することの難しさについて、参考になります。
日本では、インデックスファンドが普及するのに長い時間がかかっていたため、15年前にはロクな商品がなかったそうです。
「お金は寝かせて増やしなさい」のおすすめポイント4つ
「お金は寝かせて増やしなさい」の見どころを4つのポイントにまとめました。
- 投資は自己責任、全責任は自分にある、という覚悟
- 寝かせて増やすことの難しさと、いじらないコツ
- 出口戦略について書かれている
- 地味だけど大事な、債券の扱い方
投資は自己責任、全責任は自分にある、という覚悟
リーマンショック当時、水瀬さんのブログには、これまでインデックス投資を勧めてきたことへの誹謗中傷が殺到したそうです。
また、同じインデックス投資をしていたブロガー仲間も、ブログの更新が途絶えたり、別の投資法に乗り換えた人がいたそうです。
私は、ブログを読んでいて、水瀬さんはいつも冷静な語り口調で落ち着いた方だと思っていました。
でも、この時期の悔しさを綴る文章には、すごく熱がこもっていて。
文句を言ってきた人たちを見返してやる、といった「なにくそ精神」を感じました。
ハングリー精神が、経済成長の源。資本主義社会は、そうして発展してきた歴史です。
そう考えたら、今後「なんとかショック」が起こっても、耐えてじっと待っていれば復活するんだろうなと信じられます。
寝かせて増やすことの難しさと、いじらないコツ
インデックス投資の成功の鍵は、淡々と積み立て続けて、売らないで保有しつづけること。
実際に体験していないと、想像の域を出ませんが、リーマンショック級の大打撃で、平常心を保てるでしょうか。
また、最近の株価は調子が良いので、見ていると、逆に不安になることもあります。
本書には、売りたくなったときに思いとどまる考え方のコツも書かれています。
でも、この本の言葉を思い返して、売らないでじっと我慢しよう、と心に決めました。
出口戦略について書かれている
本書の特徴は、インデックス投資の出口戦略(売却)について書かれていること。
日本では、インデックス投資がメジャーになって間もないので、死ぬまでにいつ、どのように資産を使うのか、誰も本に書いていなかったのです。
このブログで詳しく書いてしまっては意味がないので、詳細は控えますね。
地味だけど大事な、債券の扱い方
どうしても、華々しい値動きの株式ファンドに心惹かれてしまいます。
リスクを下げるためには、アセットアロケーションに債券も取り入れておかないといけない…という知識だけはありました。
ですが、今、債券ファンドを買うべきかどうかは考えどころ。
マイナス金利の影響で、今後金利は上がるしかないため、債券ファンドの基準価格は下がることが予測できているからです。
債券の代替手段となるのは、個人向け国債(変動10年)か、ネット銀行の定期預金が挙げられていました。
個人向け国債は、年率0.05%の最低金利が保証されています。
しかし、上記ツイートの通り、楽天銀行と楽天証券の預金を共有させる「マネーブリッジ」を設定すれば、普通預金の金利が0.1%になります。
普通預金であれば、自由に動かせるので、万が一資金が必要になった場合も安心。
それでいて、金利も良いのであれば、言うことなしなのでは…とグルグル考えています。
もちろん、簡単に動かせないようにすることで、手を付けてしまう危険を遠ざけることも、ひとつの手段だけど。
国債はペイオフの対象外なので、1000万円以上の資産がある方にとっては、安心できる手段です。
どなたか、私の気づいていない、個人向け国債のメリットがあるなら、教えていただきたいです。
私のリーマンショックは育児休暇中
2008年にはリーマンショック、2011年には東日本大震災と、立て続けに未曾有の下落があった時期を経ています。
私が投資を始めたのは、2017年4月。
投資家としては、リーマンショックは未経験ですが、社会人としてはよく覚えています。
ちょうどその頃、会社がつぶれたのです。
とはいえ、倒産の直接の原因となった、業績の悪かった事業部を切り離すことで、私のいた部署は存続できました。
でも、同じオフィスの隣のシマの人たちが、いなくなる…なんて事態は衝撃的。
その後、3回ほど社名が変わったり合併したり、いろいろありました。
上層部は、社員たちを守るために必死だったのでしょう。
当時は若くて、そんなこと考えもしなかったけど。
私は、2009年3月末で、次男を出産するための産休に入って、5月に出産。
私が、産休で1年間会社を離脱していた期間は、売上目標の半分しか達成できなかったといいます。
暗に退職を迫られて、会社を去った人もいたと聞きました。
今振り返ると、育休中の社員を切ることはできなかったから私は助かっただけで、タイミングによっては今の私はなかったかも…?
2010年4月に育休が明け、職場復帰する頃には、景気はV字回復。
幸いなことに、会社に戻る席がある環境でした。
インデックス投資に迷ったときに読み返したい本
インデックス投資は、なにもしないことがかえって難しいもの。
つい、刺激を求めて、新しいファンドに手を出したり、アクティブファンドを買ってみたりします。
何もしないことの難しさを、常に感じています。
投資を始めてから、まだ間もないため、生活に投資が馴染んでおらず、つねづね気にしてしまうのだと思います。
私は飽きっぽいので、そのうち、他に興味が引かれることが見つかって、あまり意識しなくなる予定。笑
市場から退場せず、細く長く、しぶとく居座っていきたいです。
山崎元さんとの共著、ほったらかし投資術
水瀬ケンイチさんの前作、山崎元さんとの共著もあります。
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つみたてNISAは、まさにインデックスファンドを積立買付してほったらかすには最適。
一度決めたことを淡々とやりぬくことが、最大のリターンを生み出すのです。
確定拠出年金も、ほったらかしで資産を積み立てるにはピッタリ。
老後資金だけが目的ということを考えると、より堅実なインデックス投資になるでしょう。